乳がんの治療法 ― 乳がん検診の情報をお送りすることで日本の女性を乳がんから守ります。乳がん検診伝道師 外科医 高橋 保正 ―

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乳がんの治療法

乳がんの治療は、大きくわけて局所療法と全身療法があります。

 

局所療法は、手術や放射線治療。全身療法は、抗がん剤治療やホルモン療法です。

 

抗がん剤治療・ホルモン療法によるpCR(病理学的完全奏効:顕微鏡検査でがん細胞が完全に消失していること)が増加すれば、手術の必要性が徐々に低下してきます。

 

乳がんの原発部分とリンパ節転移をきれいに根治的に切除(そして放射線治療)をしても、乳がんはすべての症例において治癒するわけではありません。

 

つまり、局所切除およびリンパ節郭清は現在目に見えるものの根治を行っているにすぎません。

 

乳がんが直径1cmになるまでに8.8年かかり、その間にほとんどのがんが転移を起こしていると考えられるのです。

 

そこで必要なことは、目に見えない遠隔転移の治療である抗がん剤治療およびホルモン療法となります。

 

このように乳がんはゆっくり成長してくるタイプのがんであるので、小さいうちに発見して全身への微小な転移を適切な治療で消滅させ病気を乗り越えていきましょう。

 

外科医はいつの時代にも適切な治療を行っていくために、最先端の治療を勉強し続け、不要な手術を回避するべきであると考えます。

 

ただし今現在乳がんは、局所の切除と進行具合の評価という意味で手術が必要とされています。


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